養老家の愛猫まるの可愛らしさが止まらない【うちのまる ~養老孟司先生と猫の営業部長】

 

ルーニー
今回は【うちのまる ~養老孟司先生と猫の営業部長】を紹介するよ


ポポ
あ、まるさんだ!

2003年に発行された本、【バカの壁】が大ヒットしたのを覚えていらっしゃいますか?

インパクトのあるタイトルで、同年の新語・流行語大賞に選ばれるほどのベストセラーになりました。

 

その【バカの壁】の著者である養老孟司さんは、実は大の猫好きとしても知られています。

猫に関する本を何冊か出しておられますが、そのなかの一冊が今回ご紹介する【うちのまる ~養老孟司先生と猫の営業部長】です。

こんな方におすすめ
  • 面白いスコティッシュフォールドの写真が好き
  • まるのファン♪
  • 養老先生のファンである!

目次

うちのまる ~養老孟司先生と猫の営業部長(ソニー・マガジンズ)

言わずと知れた有名解剖学者

【バカの壁】の先生といえば誰にでも通じるくらいのヒットを生み出した養老孟司さんは、解剖学者。

東京大学を退官した後、精力的に執筆活動や各種団体の長などを務められてきました。

 

また、たびたび海外に行くほど昆虫採集がお好きなことでも知られていますが、そのコレクションはもはや趣味というレベルではないそうで、やはり極める人は何事も次元が違うのでありますね。

 

個人的な話ではありますが、私がまだ花盛りの女学生だった数十年前、ちょうど養老先生が特別客員教授として母校に在学しておられ、講義を受けておりました。

人気の講義でたくさんの学生が受講を希望していたため、広めの教室で講義が行われていたのですが、いかんせん先生の声が小さいのなんの。

耳を澄まして頑張って聞き取ろうにも、話も難しく、何を言っているのかよくわからず。

飄々と話をしながら時々笑う先生をボーッと眺めるのみでした。

大学を卒業してしばらく経ってから【バカの壁】を読んでみたら、とても興味深い内容で、「あぁ、今授業が受けられたらなぁ」と思ったものです。

青っ洟をたらした小娘には、養老先生の授業を受けるのが早過ぎたようですね。

 

ところで、冒頭で著者は【バカの壁】でお馴染みの養老孟司先生と紹介しましたが、厳密には『有限会社養老研究所』が著者です。

養老先生と、娘さんである養老暁花さん、研究所のスタッフによる本となっております。

まると養老先生の暮らし

【うちのまる ~養老孟司先生と猫の営業部長】は、まるの可愛い写真をメインに、養老先生のコラムやインタビュー、四コマ漫画などという構成になっています。

 

ちょっとドスの効いたまるがインパクトのある表紙を開くとバーンと現れる、立っているまる。

そのまるを見守る養老先生の何とも言えない嬉しそうな表情ったら!!

ページをめくった瞬間からまるワールド全開です。

 

とにかく、おちゃめで、のんびり、マイペースなまるの姿を眺めると、気分もホッコリ。

一緒にだらっとしたくなります。

写真に添えられたコメントがまた秀逸なんです!

思わずニヤニヤ。吹き出しそうになってしまいます。

 

養老先生のコラムもかなり飛ばした仕上がりで、ご自身を『マルの「餌出し器」』と言い切ってしまうあたりは完全に猫バカ(失礼!)そのもの、溺愛ぶりが隠しきれません。

淡々としているのにくすっと笑える養老先生の文章力はさすがです。

 

暁花さんのトークもかなり面白いです。

まるが養老家に迎えられたいきさつやトイレのエピソードは、つい笑ってしまいました。

まるの本は他にも!

「有限会社養老研究所」として、まるの本が3冊出ています。

 

1冊目は今回ご紹介している【うちのまる ~養老孟司先生と猫の営業部長】。2008年の本です。

 

2冊目は2010年に発行された、【そこのまる 養老孟司先生と猫の営業部長】。

3冊目は2020年の【まる文庫】です。

【うちのまる ~養老孟司先生と猫の営業部長】を紹介していてなんなのですが、この本と2冊目【そこのまる 養老孟司先生と猫の営業部長】は現在のところ中古でしか手に入らないようです。

ネット上ではかなりのお値段になっていますので、もし図書館で見かけたら借りてみてください。

悲報

主人公のまるは、2020年12月21日に亡くなったそうです。
18歳なので、ヒトの年齢に換算するとだいたい90歳。
養老先生の話によると、死因は心不全。
拘束型心筋症を患い、ほぼ寝たきりの状態が続いていたそうですが、21日午前に息を引き取ったとのことです。
養老先生は家に帰ってくるとまず一番にまるを探すほどだったようなので、まるがいなくなってどれほど寂しいかは察するに余りあります。
まるの可愛い姿がもう見られなくなると思うと、残念ですね。

まとめ

まるが亡くなってしまったのは大変残念ですが、生前のかわいい姿はこれからも本で見ることができます。

愛嬌のあるまるに癒されたい方、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか?


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