犬の飼育を科学的に考える本【犬にウケる飼い方】

キャシー
今回は、【犬にウケる飼い方】を紹介します


パル
犬についての常識も変わってきているらしいよ

私が犬を飼いはじめたのは、1890年代。
漫画の影響でハスキーブームがあったり、家のなかで犬を飼育するようになったりと、日本における犬の扱いが少しずつ変わり始めたころです。
その頃に読んだ犬のしつけ本を思い返してみると、「飼い主は犬のボスである」ということを軸にしつけや遊び方も説かれていたのをよく覚えています。
しかし、犬の行動に関する科学的な研究が進んだ現在では、それらの多くは誤りであったとされているのです。
今回ご紹介する【犬にウケる飼い方】では、このようなこれまでの犬の行動やしつけに関する常識を一つ一つ丁寧に現在の知見から見直す内容となっており、大変に興味深い本となっています。
こんな方におすすめ
  • 新しく犬を迎え入れることを検討している
  • 犬との関わり方を見直したい
  • 犬に問題行動があり悩んでいる

「人と犬の関係学」の専門家

著者は、鹿野正顕さん。

人と動物のよりよい共生を目指す専門家として、ドッグスクールを企画・運営し自らドッグトレーナーとして携わるだけではなく、メディアにもたびたび出演されています。

論理的・体系的な内容

巷には飼い主さん向けのしつけの本がたくさん出版されていますが、そのなかではこの【犬にウケる飼い方】はやや異色といえるかもしれません。
キャッチ―なタイトルとなっていますが、中身は「犬の行動学に基づく理論整然とした飼育に関する本」といった趣です。
文章できっちりと読ませる方式で、多くのしつけ本に見られるようなイラストや写真が多め、Q&A方式というものではありません。
「活字を読むのはちょっと…」と抵抗があるかもしれませんが、難しい用語などはほぼなく、端的に内容がまとめられているので安心して読み進めていただきたいと思います。

本は薄いが内容は濃い

全5章から構成されており、各章のタイトルは以下のようになっております。

第1章 日本人はまだ犬を知らない  犬の「常識・定説」を疑おう

第2章 犬は世界をどう感じているか  その認知能力と行動を知ろう

第3章 犬にウケるしつけを始めよう 楽しくかしこく管理するには

第4章 愛犬の「困った」にどう向き合うか プロが教える問題行動への対処法

第5章 犬にも人にもウケる暮らし方へ 共に健康に幸せに

犬にウケる飼い方
これまでのしつけに関する常識の誤りを解説するところから本は始まり、科学研究に基づく犬の生態やそれを活かしたしつけ方、続いて問題行動へのアドバイス、最後に暮らし方のコツという流れで終わっていきます。
順を追って話が進んでいくので、理解がしやすいのがいいですね。
全部で237ページの新書なので大変コンパクトなのですが、内容は濃いめ!
さらっと書いてあることがすごく重要だったりするので、しっかりと理解するために何度も読み返したいところです。
読む人によっては対処法などの実践的な内容が物足りなく感じるかもしれませんせんが、その際にはこの本をベースにしてほかのしつけの本も併せて読むと理解が深まるのではないでしょうか。

初心者さんからベテランさんまで

しつけや問題行動の本は、犬を飼ってから始めて手に取る方も少なくないと思いますが、この【犬にウケる飼い方】は、ぜひ飼いはじめる前に読んでいただきたいなと思う本です。
なぜなら、「犬という生き物を学び、彼らを管理する飼い主として愛情を持ち、責任を全うすることができるのか」を問われる内容となっているからです。
大変勉強になると同時に、ある意味、犬を飼いたいと考えている人にとっては厳しい内容とも言えるでしょう。
また、犬飼いベテランさんにも自信をもっておすすめできます。
長らく犬と暮らしている人ほど、自分の経験に基づいたノウハウで犬をしつけしたり、管理したりしているはずです。
それで問題が起きていなければ構わないのですが、日常のなかで少しでも困りごとがあれば、それはもしかするとあなたが当然だと思ってきた犬にまつわる知識や行動が間違っているせいかもしれません。
そのようなときには初心に帰り、新たに学んでみてはいかがでしょうか?
その際には昔買ったしつけの本ではなく、【犬にウケる飼い方】のように新しく知見を基にした本を手に取ってみてくださいね。

まとめ

【犬にウケる飼い方】は、これから犬を初めて飼うという方はもちろんのこと、これまで長年犬と暮らしてきたという飼い主さんにもぜひ読んでいただきたい本です。


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