今日から始められる!ペットの健康管理ノートを作るためのコツ

可愛いペットにはいつも元気でいてもらいたいものですが、そのためには健康管理が欠かせません。

しかし、この健康管理というのは曲者で、日々の細かなことの把握から、健康診断やワクチン接種、駆虫薬投薬など、覚えておかなければならないことがたくさんです。

あれ、最近よく吐いているけど、いつから始まったんだっけ?

前回の駆虫薬、いつやったかな?

このようにちょっとした前のことでもはっきりと思い出せないこと、ありますよね。

 

人間は忘却の生き物です。

ただでさえ慌ただしいこの日常では、過去のすべてから未来のスケジュールまでを細かく覚えておくのは至難の業。

私なんかの場合は、3歩歩いたら自分が何をするつもりだったのか忘れてしまうことがあり、あまりの脳力の低下に自分でも呆れることもしばしばです。

 

どうでもいいことならば忘れてしまっても問題にはなりませんが、健康については時にそれが悲しい結末につながることもあります。

 

ペットと楽しく暮らすためには必須の健康管理。

そのために記憶力を高める努力もおおいに結構ですが、それよりも簡単にできる記録をつけることを始めてはみませんか?

 

あやふやな記憶よりも、正しい記録のほうがいざというときに何倍も役に立ちます。

ノートに記録するというちょっとした手間で、記憶はすべてノートに任せてしまえば、覚えておかなくてはいけないというストレスから脳を開放することもできます。

 

それでは、早速、ペットの健康管理に役立つノート作りのコツを見ていきましょう!

目次

コツ① ノートを使う

記録するための素材は、シンプルなノートがおすすめです。

 

メモ帳を使うという方法もありますが、ノートのほうが使い勝手がいいと思います。

メモ帳は持ち運びには便利なサイズではありますが、しっかりと記録をつけていくには小さく、あっという間にページが埋まってしまいます。

メモ帳がどんどん増えていくと管理も大変です。

また、ページをせっせとめくらなくてはいけないメモ帳は、体調の変化の様子を俯瞰して見ていくには、あまり適していません。

 

改めて用意するのであれば、ノートを用意しましょう。

 

ノートであれば、基本的はどのようなタイプでもいいと思いますが、個人的には方眼タイプのノートがイチ押しです。

方眼を活用することで、自然と見やすいノートを作ることができます。

 

また、デジタルツールで便利なもの各種ありますが、動物病院などで獣医療スタッフに見せたりする可能性や、過去をざっと振り返ったりするときの利便性や見やすさを考えると、アナログのノートにまだ軍配が上がると思います。

私がデジタル音痴というのもありますが…。

 

ポポ
家で眠っているノートを使ってもOKよ

コツ② 1頭1冊

複数の犬や猫と暮らしている方も多いと思いますが、記録用のノートはペット1頭につき1冊を用意しましょう。

 

「え~、1冊にみんなの分を書いたらダメなんですか?」という声が聞こえてきそうですが、それはおすすめできません。

 

なぜならば、1冊のノートに複数のペットのことを書いていくと、それぞれのコの記録の連続性がなくなり、内容の把握がしづらくなってしまうからです。

「このコの前の記録はどこだったかなぁ」なんてページをめくっているうちに、見落としも出てきてしまいます。

 

記録するためのノートは高価なものでなくて構いませんので、1頭1冊を原則にしましょう。

 

ルーニー
自分専用ノートが大切なんだな

コツ③ 日時を忘れずに

体調の変化を把握するのには、いつ、どのようなことが、どれくらい起こったかはとても重要です。

ですから、記録をつける際には、必ず年月日とできれば時間を書きましょう。

 

時間については午前、午後にも注意して書く必要があります。

午前、午後とイチイチ書くのは面倒くさいので、24時間表記で統一しておくと書く手間も少なく、分かりやすいです。

コツ④ 5W1Hで客観的に書く

記録ノートを作る主な目的は、ペットの日々の体調について記録することで診察をスムーズにしたり、ペットの健康管理に役立てることです。

 

ですから、客観的で、具体的な事実を書くことがポイントになります。

 

いわゆる日記や感想文のような気持ちを書くものとは違う、ということを念頭においてください。

誰が見ても、どのようなことが、いつあったのかがわかるように、端的に書くことを目指しましょう。

 

「そうはいってもどう書いたらいいのかわからない」という方におすすめなのは、5W1Hを意識して書くこと。

 

5W1Hとは…

 When:いつ

 Where:どこで

 Who:だれが

 What:何を

 Why:なぜ

 How:どのように

といった英単語の頭文字を取ったもので、これを押さえておけば内容がわかりやすく伝わります。

 

When:いつ」はポイント③で紹介した日時にあたるので、それ以外の要素を書けばよいのです。

 

この要素を意識しながら箇条書きで記録すると、ノートを見返したときに見やすく、動物病院で見せたときでも時間をかけずに情報が伝わります。

ダラダラとした文章にならないよう、シンプルに書いていきましょう!

 

もし、自分の気持ちや病院で質問したいことなども書いておきたいという場合には、ペンの色を変えたりするなど工夫をして、ペットの身体の記録とは一目で区別できるようにしておくといいですね。

コツ⑤ 「いつもと違う」はすべからく記録する

例えば、避妊手術をしていない雌犬によく起こる子宮蓄膿症という病気を例にして考えてみましょう。

子宮蓄膿症は子宮のなかに膿が溜まってしまう病気で、発情期、いわゆる生理がきてから1~3か月以内に起こることが一般的です。

 

その際に、さまざまな症状があらわれます。

 

・元気がなくなる

・食欲が落ちる

・水をたくさん飲む

・おしっこをたくさんする

・お腹が膨らんでくる

・嘔吐する

・生理が終わったのになにかまたお尻から出ている

 

このように、たくさんの異常がみられます。

 

記録ノートに生理がいつ来たか、いつ終わったのかを正確に書き、さらに上記のような症状が現れたときに様子を記録をつけて、すぐに動物病院にかかれば、診断の手助けになり直ちに対処するこができます。

 

このように、いつもと様子が違ったり、気になることがあれば、ノートに記録していきましょう。

 

体調の変化のほかにも、下記のようなものも書いておくといいですね。

 

●投薬

常時内服している薬は書かなくてもいいと思いますが、薬の種類を変えたり、量が変更になった場合は記録をするといいでしょう。

定期的に投薬するような駆虫薬も忘れずに!

 

●動物病院での診察結果・診断・今後の方針・処方された薬

先生の話の要約や、もらったお薬の名前を書いておきましょう。

 

●シャンプー・トリミング

 

ノートを大切にしまい込んでしまうと書くのがおっくうになってしまいます。

すぐ手に届くところに置いておいて、気がついたときにすぐに書き込めるようにしておくといいですね。

コツ⑥ ぎっちり書かない

ノートを無駄遣いしてはいけません。

子どもの頃に大人からそう言われたことがあるかもしれません。

しかし、記録ノートをつけるときにはその教えはそっと横に置いておいて、「無駄遣いをしよう!」ぐらいの気持ちで書いていきましょう。

 

繰り返しになりますが、このノートの目的はペットの健康管理をすることです。

あくまで、何があったかを一目瞭然で把握するためのツール。

読解するための書物ではありませんので、記録を続けやすい、見やすいことが何よりも大切です。

 

そのためには、ノートはゆとりをもって書くことがポイント

ぎっちり書いてしまうと、後からとても見づらいですし、忘れていたことを書きたそうと思ってもスペースがなければそれも難しくなります。

大胆に余白をとりながら記録をしていきましょう!

応用編

これまで、ノートに記録するためのコツを紹介してきましたが、ここでノートに記録するときの弱点についてお話していきたいと思います。

 

それは、動物病院で渡された血液検査などの用紙は、ノートと別に保管しなければならないことです。

管理上手さんだったら何も問題はないと思いますが、私のようなあっちにもこっちにも管理するものがあると大変というタイプの人間には悩ましいところ。

 

ノートに貼っていくというのも方法としてはあるのですが、大きめのノートだとお値段が高くなってしまうのと、貼る紙の枚数が多いとノートが分厚くかさばってくるのが難点です。

 

では、用紙なども一緒に管理したいという場合にはどうしたらいいでしょうか?

そのような方におすすめなのは、「バインダー+ルーズリーフ」方式

バインダー1つで一元管理をしていきます!

 

「バインダー+ルーズリーフ」方式については、下記の記事で詳しく説明しています。

関連記事>>>【健康管理ノート応用編】「バインダー+ルーズリーフ」方式でペットの健康を一元管理する方法

まとめ

いかがだったでしょうか?
ペットの健康管理に役立つノート作りのコツを紹介してきました。
日々の健康管理とその記録がいざというとき、ペットの命を守ることにもつながります。
健康管理ノートは、ノートと筆記用具さえあれば今日からすぐにでも始められます。
気軽に挑戦してみてくださいね。
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