限られた診察時間のなかで獣医師とコミュニケーションをとるのは案外難しいものです。
肝心なことを聞きそびれてしまった、思い出しながら話をしていたら長くなってしまって獣医師が微妙にイライラしている…なんていう残念な事態を避けるために、ぜひメモを活用してみませんか?
今回は、動物病院スタッフとのコミュニケーションにおけるメモについて考えてみたいと思います。
目次
メリット① 頭の整理になる
動物病院に行く前に、これまでのペットの症状の流れ、聞いてみたいことを書き出してみましょう。
頭の中だけで考えていると、モヤモヤしたり、思考が飛んだり、まとまらなかったりしています。
紙に書き出すことで、
「自分はこのように思っていたんだ」、
「こんなふうに考えていたんだ」
ということが目で見えるようになり、頭の中が整理されます。
メリット② 理論整然と話ができる
診察室で思い出しながら話をすると、話はあちらこちらに飛んで、まとまりがなくなるもの。
しかし、あらかじめメモをしておくと、話を順序よく理論整然と進めることができます。
獣医師側としても飼い主さんのお話をしっかりと聞きたいと思ってはいますが、やはり時間にはある程度の限りはありますので、情報が整理されていると助かります。
メリット③ 質問し忘れがなくなる
ついつい話に夢中になってしまって、肝心なことを聞き忘れたりということはありませんか?
動物病院を出てから、「あ、しまった…」という経験をした人も少なくないことでしょう。
獣医師に質問したいことをメモしておけば、聞き忘れてしまったというガッカリは格段に減ります。
メリット④ 獣医師も飼い主さんを理解しやすくなる
質問を一つずつ確認しながら診察を進めることで、獣医師も飼い主さんが疑問に思っていることや不安に思っていることがよく理解できるようになります。
飼い主さんも自分の疑問にしっかりと向き合ってもらえるので、お互いにとって満足のいくコミュニケーションが取りやすくなります。
注意点① メモは箇条書きに
一目見て質問の内容が把握できるように、できるだけ箇条書きにしましょう。
内容が長いと、質問自体を理解するのに時間がかかってしまいます。
できるだけ内容を整理して、シンプルに書くことを心がけるとよいですね。
注意点② 質問数はほどほどに
メモをしながらいろいろと考えると、気になることはたくさん出てくると思います。
しかし、多くの飼い主さんが待っているなかでは、たくさんの質問に丁寧に答えるのは難しいこともあります。
10個も20個も質問があると獣医師も戸惑ってしまいますので、ほどほどにしておきましょう。
時間的な制約を考えると、3つ程度が妥当かもしれません。
獣医師に聞いてみたいこと、確認しておきたいことがたくさんある場合には、優先順位をつけ、急ぎでない質問は次回への持ち越しを検討してみましょう。
まとめ