- 猫にはずっと元気でいてほしい
- おうちでできる猫のケアの方法を知りたい
- 猫ともっとコミュニケーションをとりたい
目次
吾輩は認知症ねこである(産業編集センター)
著者は、獣医師の中桐 由貴先生。
ご自身で開業されたアニマルケアサロンFLORAやほかの動物病院で鍼灸やマッサージを行う一方で、日本ペットマッサージ協会をはじめとしたさまざまな協会で理事を務められています。
おすすめポイント① 『猫のため』のマッサージ本
ペットのためのマッサージやツボ押しの本はいくつか出版されていますが、犬のため、もしくは犬猫兼用というものでした。
今回ご紹介する【ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ】は、ありそうでなかったでなかった『猫のため』を謳ったマッサージ本です。
ツボやマッサージ方法が犬と猫で大きく異なることはないのですが、猫は犬よりもデリケートなコが多いので、その辺りの説明や注意点が書かれている『猫のため』の本は飼い主さんにとって使いやすいと思います。
おすすめポイント② 初心者さんでも取り組める仕様
猫にマッサージをするのが初めてだと、「どこから始めたらいいの?」、「どんな風にしたらいいんだろう?」と疑問が湧いてくることと思います。
【ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ】では、10ページ弱ではありますが、マッサージの基本解説が載っています。
●マッサージの前に
●骨格構造とツボ
●マッサージ法
●ウォーミングアップ
●リンパを流す
●背骨まわりチェック
ページとしては少ないのですがマッサージの基本的なことや手順がきちんと説明されているので、これを読めばマッサージが初めてという方も安心して取り組むことができるかと思います。
マッサージを始める前には必ず読んでくださいね!
ところで、【ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ】を読んでいて、マッサージをするのが初めて、もしくは慣れてないという飼い主さんに注意していただきたいと思ったことが一点あります。
それは、マッサージをするときの施術者の爪の長さについてです。
【ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ】をご覧いただくとわかるのですが、中桐先生は爪が長めでオシャレにしてらっしゃいますが、これは先生がプロだからできること。
施術者がマッサージに慣れていない場合や猫がマッサージに慣れていないという場合、爪が長いと顔周りをマッサージしているときに目を傷つけてしまう可能性があります。
ですから、施術者である飼い主さんと猫がお互いにマッサージに慣れるまでは、爪は短めに切り、できれば角なども丸く切り落としておくほうがよいかと思います。
おすすめポイント③ 体の部位別の説明
【ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ】では、マッサージとストレッチの方法が体の部位別に見開きページで説明がされています。
各部位ごとに、効能、方法、マッサージやストレッチのポイント、チェックポイント、注意点が書かれているのが見やすくて◎。
手順も大きな写真で載っているので、わかりやすくていいですね。
部位別の説明なので、全身は難しいコでも「今日はここだけやってみようかな」と気軽にチャレンジできると思います。
本書の最後のほうに掲載されている『イエローページ』もおススメです!
飼い主さんを悩ませがちな、猫カゼ、お腹の不調、ストレス、肥満のときのケア方法が取り上げられています。
「病院に行くほどではないんだけど…」というときに役立つこと間違いなしです。
【ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ】では、マッサージで取り入れたいツボについても記載があります。
効能が記載してあるので、ちょっとしたトラブルのケアに使えていいですね。
ただし、ツボの位置に関しては写真に大体の位置が示されているだけなので、正確な位置を知るのには不向きです。
猫のツボは人間よりとっても小さいポイントなので、「この辺をさすっていればOK!」という目安として考えていただければ幸いです。
ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ
また、個人的な希望としては、初心者さんのためにQRコード式で部位別にマッサージやストレッチの動画を見られるようにしていただきたかったです。
大きな写真と文章で説明はされているのですが、やはり動きやリズムなどは動画が理解しやすいと思いますので、その点に関してはちょっと残念でした。
まとめ
【ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ】は、ありそうでなかった『猫のため』のマッサージ法とストレッチ法を学べる本です。
猫飼いさん待望の日常の健康管理や病気の予防に役立つ一冊と言えるのではないでしょうか。
ご興味ありましたら、ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。