ごはん、散歩、昼寝、そしてまたごはん。
犬との生活は毎日同じことの繰り返しです。
忙しい日々の生活では、毎日の当たり前のことが退屈だったり、煩わしくなる時もあります。
しかし、その何気ない犬との日々がいかに愛しいものかと感じさせてくれる一冊の本があります。
それが、今回ご紹介する【犬が伝えたかったこと】です。
- 犬と暮らしが当たり前だと感じている
- かつて犬と過ごした楽しい日々が忘れられない
- とにかく犬が好き
犬が伝えたかったこと( サンクチュアリ出版 )
編者はドッグカウンセラーの第一人者
編者の三浦健太さんは、日本におけるドッグカウンセラーの第一人者といわれている方です。
20のひとと犬のエピソード
【犬が伝えたかったこと】は、ひとと犬が紡ぎ出す20のエピソードからなる短編物語集です。
「いつか」ではなく、「今すぐ」に
ペットロスで苦しむ人には一定の傾向があります。
それは「もっと~してあげればよかった」「なぜ~してあげなかったのだろう」といった後悔を口にする方が多いということです。
(中略)
やってあげられたのに、やってあげられなかった、という後悔はなんでも、犬の死後に私たちを苦しめます。
犬に対する愛情の深さよりも、むしろ、犬に対する後悔の多さが、ペットロスの重さと比例するのではないでしょうか。
犬が伝えたかったこと
犬の寿命は短いです。
飼い主はいずれ飼い犬の死を迎えます。
10歳を過ぎれば、いつ別れることになっても不思議ではありません。
そして、ペットロスは本当に苦しいものです。
飼い犬を失ったあとに、犬と過ごした素敵な思い出だけを残したい。
そのためには、日頃から「いま愛犬に対してできることは、すべて、いますぐにやる」という覚悟と行動が必要です。
そしてその姿勢こそが、やがて自分を救うことにつながるのです。
犬が伝えたかったことキーワードは、「すべて」、「いますぐ」、「覚悟」、「行動」。犬との当たり前の暮らしは当たり前ではなく、いつ失われてもおかしくはないのです。愛犬のためにも、自分のためにも、「やってあげたいことはいますぐ実行」したいですね。
ほっこりイラストが素敵
優しく、切ない物語を引き立てているのが、イラストレーター・すずきみほさんによる愛らしい絵。
まとめ
ひとと犬との絆を描いた20のエピソードからなる【犬が伝えたかったこと】。
どの話から読んでも、犬を大切にしたくなる気持ちが湧き出てくることでしょう。
犬と暮らしている人に手に取っていただきたい、やさしい気持ちになれる本です。