


猫について、勉強したい。でも、まじめな本はちょっと…。
そんな方におすすめしたいのが、今回ご紹介する『』です。
早速どんな本なのか、見ていきましょう。
- 猫について、楽しく学びたい
- 本よりも漫画のほうが好き
- 子供にも猫のことを知ってほしい
著者はどんな人?
『』は、アニメ化・映画化もされた大ヒット漫画『』のスピンオフ作品です。
原作は蒼空チョコさん、漫画はかいれめくさん、監修は清水茜さんとなっています。
原作担当の蒼空チョコさんは、小説家でありながら獣医師という異色のキャリアを持っておられ、職業を活かした獣医ネタや、ドラゴンやロマンを大切にしたファンタジーを得意としています。
漫画担当のかいれめくさんは、かわいらしい絵柄を得意としている漫画家で、今回ご紹介する『』のほかに、『しずまれ! ヴィンセント』という作品を描いていらっしゃいます。
感想
『』は、女子学生のひなたちゃん宅で飼われることになった元野良猫・ミケの体内で繰り広げられる細胞たちの物語です。
毎話ごとにミケにトラブルが発生しますし、中には乳腺腫瘍のように重大な病気もあるので、「ミケがかわいそう…」、「そんなことって、ありえる?」などと獣医師目線的に思ってしまう点もないではないですが、そこは漫画なので深く突っ込まないことにしましょう。
さて、読んだ感想として私がまず思ったのは、「これは、漫画だと思って甘くみてはいけない」ということ。
本家の『』をベースに猫化させたキャラクターたちは、皆かわいいですし、取りあげられているネタも猫あるあるなのですが、内容が想像以上に本格的。端々に本気さが伝わってくる感じで、読みごたえがあります。
一般的な猫の飼育本と比べると、内容は掘り下げが深くありつつも、ユーモアがあり、さすが、獣医師の蒼空先生が原作という感じです。
ミケに起こったトラブルの原因や処置方法が解説されているので、しっかりと読み込めば、勉強になると思います。
たとえば、1巻ですと、『地獄の窯が贄で満ち溢れたその時 地獄の番人がカッコン…カッコン…と窯の音を打ち鳴らす!!』という下りが私は大好き。その話を最後まで読んで、表現の意味がわかったとき、「なるほど! そういうことね!」と膝を打ちたくなってしまいましたね。
私は『』のファンで漫画本も全部持っているのですが、両方を読み比べて感じたのは、『』のほうが専門性が高く、内容が高度ということです。
自分自身が獣医師ということもあり、基礎知識があるなかで読んでも、『』は結構マニアックなことが描いてあるなぁと思いましたし、登場キャラクターも多いので、1回読んだだけでは内容がわからないのも無理はないなという難易度です。
もし可能であれば、『』の前に『』を読むのがおすすめ。『』で各細胞の働きを予習しておくと、『』に登場するキャラクターたちについての基礎知識はあるので、プラスアルファの猫特有の部分についての理解がしやすくなると思います。
また、漫画と漫画の間に蒼空先生によるコラムがあるのですが、猫との暮らしで気を付けたい点などが解説されており、こちらも勉強になるので飛ばさずにぜひぜひ読んでいただきたいですね。

まとめ

漫画というと子供向けと思われがちですが、『』は大人も子供も両方楽しめて、勉強になる本だと私自身は感じました。
『』は漫画ゆえに、一般的な飼育本のように系統だって学ぶのは難しいのは弱点ですが、ためになりながらも楽しい話とかわいい漫画で勉強できるので、猫が好きで、堅苦しくなく色々と知りたい方におすすめできる作品です。
2025年6月現在、単行本は3巻まで発行されています。『月刊 少年シリウス』にて連載中なので、続刊が出るのが楽しみですね!
『』の前に読んでおくと、内容がより理解しやすくなると思います。↓