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愛猫は在宅避難で守る!【今日からはじめるねこ防災】

ルーニー
今回は【今日からはじめるねこ防災】を紹介するよ


ポポ
私たち猫にも防災は大切!

 

災害時に愛猫を守る備えはできていますか?

この質問にどれほどの人が自信をもって「はい」と答えられるでしょうか。

 

私たちが住む日本は災害大国であり、毎年どこかで災害が起きています。

東日本大震災を機にペットの同行避難という考えが世間に広く知られるようになりましたが、避難所におけるペットの待遇は必ずしもよいものとはいえないのが現状です。

 

今回紹介する【今日からはじめるねこ防災】は、そのような現状を踏まえ、あえて避難しないというスタイルを勧めるこれまでとは一味違う防災本です。

それでは早速、どのような本か見ていきましょう!

こんな方におすすめ
  • 猫と暮らしている人
  • 複数の猫と暮らしている人
  • 防災を本気で考えたい人

著者はどんな人?

著者は、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこさん。

2009年から子猫の育て方を教えるWebサイトの運営をはじめ、現在では子猫だけではなく、老猫の介護支援、保護猫の譲渡活動などもされています。

ポイント① 考え方やノウハウを提示

【今日からはじめるねこ防災】は全8章で構成されています。

●第1章 どこにも逃げない。腹を決めれば「安心」が見えてくる

●第2章 日常生活に取り入れる。この考え方で「準備」はうまくいく

●第3章 「水道が止まった!」でも大丈夫!

●第4章 「電気が止まった!」でも大丈夫!

●第5章 「ガスが止まった!」でも大丈夫!

●第6章 避難生活の質は、「食事の質」で決まる

●第7章 備えておきたい薬や衛生品

●第8章 備えて安心、長期の避難生活

 

【今日からはじめるねこ防災】は、自分事としての防災の考え方やノウハウという提示するスタンスです。

 

ネット上の防災に関するいろいろなブログを見ていると、我が家で買った防災グッズや非常食などの商品名が出てくるのですが、本書では「この商品がおすすめ」みたいなものはほぼありません。

 

筆者のご家庭における話も出てきますが、特定の商品を勧めたりすることはなく、参考程度にという感じです。

 

その家庭に必要なもの、合うもの、好きなものは個々に違う。

だからこそ、自分の家に必要なもの、対策は自分で考えなくてはなりません。

どこかの誰かが勧めているものをとりあえず買っておくだけの防災では、本当の意味での対策ではありません。

自分で考え、備えるからこそ、いざというときに対策が役立つのです。

 

本書を何度も読むことによって、防災をするうえで欠かすことのできない考える力を磨くことができることでしょう。

ポイント② 在宅避難を推奨

東日本大震災を機に、ペットがいる家庭用の防災対策の本が出版されています。

そのなかで、【今日からはじめるねこ防災】はやや異色。

なぜならば、在宅避難を全面押ししているからです。

 

これまでの多くの本では、「ペットを連れて避難所へ行く」という前提で、そのための準備などにページがさかれていました。

しかし、避難所の収容制限、備品不足などが問題になっており、そのようなところにペットを持ち込むのは難しく、できたとしてもペットにとって安心できる環境ではないのが現状です。

 

そんな状況を踏まえ、【今日からはじめるねこ防災】が推奨するのは、在宅避難(在宅ひにゃん)。

避難できないから避難しないという消極的スタイルではなく、家の安全が確保されているならばあえて家にとどまるという積極的な在宅避難です。

そのための考え方やノウハウが終始綴られていて、ほかのペット防災本とは一味違うのがポイントです。

ポイント③ 防災を日常で備える

防災というと特別なグッズや食品が必要だと思っていませんか?

巷ではたくさんの防災アイテムや非常食などが売られおり、よりどりみどりでどれを選んだらいいか迷ってしまいます。

ですが、それらは本当に必要でしょうか?

【今日からはじめるねこ防災】では次のことを軸に置いています。

「防災を日常を、切り離さない」

今日からはじめるねこ防災

この考え方は、私もとっても大切だと思います。

 

特別な防災食品といえば、私には思い出があります。

ある日、母が大量の乾パンを職場から持って帰ってきたのです。

災害対策用に備蓄されている乾パンを入れ替えしたので、交換した賞味期限切れ間近のものをもらってきたというのですが、この量が半端じゃない。

最初のころは、「乾パンも昔に比べたらおいしくなったよね」などと、おやつ替わりに食べていたのですが、3缶目になるころにはなかなか食も進まず。

しばらくの間、大量の乾パンが我が家の片隅に居座っておりました…。

 

乾パン自体は保存性の効く大変便利な食品には違いないのですが、日ごろから食べなれていないと食べ続けるにはツラいということがわかり、今となってはいい経験をさせてもらいました。

 

私の経験は極端ですが、このように災害用の特別なものは慣れないゆえに使い勝手が悪かったりしますし、お値段も結構したりします。

 

そこで発想を変えて、防災専用品を揃えて対策するのではなく、できるだけ日常のアイテムを利用しながら防災しようというのが【今日からはじめるねこ防災】のコンセプトです。

 

さらに【今日からはじめるねこ防災】が揮っているのは、ココ。

「人とねこの間にある境目」も超えてしまおう

今日からはじめるねこ防災
防災を人用、猫用と分けて考えるのではなく、両方が日常で使えるもので準備をしようというのです!
人猫兼用をベースに準備すれば、準備するものの品数が減るので管理がしやすく、無駄が発生しづらいので保管スペースやお金の面でも結果的に節約になることでしょう。
本のなかの例として挙げられている『無塩タイプ缶詰を備蓄する』というのは我が家でも実践しているのですが、これは便利でオススメ。
パスタの具材が足りないな、ご飯のおともにタンパク質が足りないなというときにパッと使えて、いざとなれば猫のご飯にもなるというのは家にストックがあると安心感が違います。
これからの防災は人猫兼用が基本になっていくのではないではないかと私も思います。

 

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まとめ

いかがだったでしょうか?

【今日からはじめるねこ防災】は、これまで出版された本とは少し違う、在宅避難を前提にした防災本です。

イラストや写真、表などもなく、文章のみですが、内容が整理されており、大変読みやすいです。

 

防災で大切なのは、防災の基本を理解し、自分で考え、備えること

 

そのための知識がこの本には詰まっています。

災害時に大切な愛猫を守るためにぜひ読んでいただきたい一冊です。


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