ルーニー
今回は【60歳からも犬や猫と幸せにくらす本】を紹介するよ
ペットとの生活はかけがえのないものですが、ペットを飼うということはそのこの命を引き受けるということであり、責任を伴うことです。
高齢者のペット飼育困難が社会問題となり、テレビやネットでも話題になっているため、「飼いたいけど、どうしようか」と思案されている方も少なくないことでしょう。
そのような方におススメなのが、今回ご紹介する【60歳からも犬や猫と幸せにくらす本】です。
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こんな方におすすめ
- 自分の年齢は気になるが、ペットとの暮らしを諦めたくない
- ペットと生活しているが、自分の年齢、体力などを考えると先が不安になる
- 親など、高齢の家族が新たにペットを迎え入れようとしている
目次
60歳からも犬や猫と幸せにくらす本(KADOKAWA )
ペットの高齢化に伴い、ペットが高齢になった時のためのケアや介護、看取りについての本は、多く出版されるようになりました。
しかし、高齢者によるペット飼育困難が社会問題化しているにもかかわらず、飼い主自身が高齢になった時のための本というのはあまり数が多くありません。
そこに疑問を持った『犬と猫とシニアのくらしを考える会』によって企画されたのが、この【60歳からも犬や猫と幸せにくらす本】です。
高齢者がペットと暮らすメリットから注意点、便利なサービスまで幅広く紹介
60歳前後になると子どもも手を離れ、退職などで時間のゆとりができたことから新たにペットを迎えようかと検討される方も多いと思います。
しかし、これまで長年動物と暮らしている方ならよくおわかりだとは思いますが、ここ数十年でペットを取り巻く環境は大きく変わり、食事、飼育法、医療、それにかかる費用なども昔とは異なります。
そういうことを知らずに、昔の感覚でペットを迎え入れてしまうと、飼い主にとってもペットにとっても「こんなはずではなかった」と後悔の原因になりかねません。
そうならないためにも、まずはペットを迎え入れる前にペットにまつわる「現代事情」を把握することが大切です。
【60歳からも犬や猫と幸せにくらす本】では、そのようなペットの「現代事情」とシニアの方の生活をどう折り合いをつけるかの問題提起と解決のヒントが載っています。
ペットとヒトが共に暮らすことによるメリット、近年のペット事情や迎え入れ方、ペットシッターやホテル、保険などのサービスについてなど、ペットと暮らすうえで押さえておきたい豊富なテーマについて触れられています。
幅広く網羅されているため、一つ一つのトピックの内容は浅くなってしまいますが、詳しく知りたい場合はこの本をとっかかりとして、さらにインターネットや別の本で情報を掘り下げればよいのではないでしょうか。
シニアでペットを迎え入れた方のインタビュー
専門家の話もいいのですが、やはり同じ飼い主という立場の方の話というのも気になるところです。
この本では、シニアで新たにペットを家族として迎え入れた3人の方のインタビューが掲載されていて、興味深い内容となっています。
特に、ジャーナリスト・写真家・ノンフィクション作家の大塚敦子さんへのインタビューは充実しており、動物と暮らす意味について考えさせられます。
チェックリストもついてます
巻末に、犬や猫と幸せに暮らすために、飼う前と飼った後のことについてのチェックリストが掲載されています。
また、ペットのことをつづったチェックノートの記入の仕方についても説明があります。
これは、何らかの事情でペットが飼えなくなった時に新しい飼い主さんにスムーズに引き渡しができるようにするためのノートですが、ペットホテルやペットシッターを依頼する場合にも役立ちますので、そのような心配がないと思っている方もぜひ作っていただければと思います。
まとめ
「こんなに介護が大変だとは思わなかった」
「もっと小さい犬にしておけばよかった」
「ペットが長生きして、自分が困るとは思わなかった」
これは、以前私が相談を受けた高齢の飼い主さん方のお言葉です。
動物を家族として迎えた時、自分も動物もある程度若かった時には想像もしていなかった状況に陥り、戸惑い、不安を隠せない方も少なくありません。
動物との暮らしは喜びが多いものですが、人間だけの恩恵のために動物が犠牲になるような事態は避けなければなりません。
年齢だけを理由に飼育を諦める必要はないとは思いますが、年齢を重ねてから新しくペットを飼うことを検討した際には、一度立ち止まり、動物と暮らすことについて改めて考えることが必要なのではないでしょうか。
そのような時に考えるための一助として、まずは手に取ってみたい本です。
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