災害大国と言われる日本。
ペットの安心・安全は飼い主自身が守るという意識を持ち、日ごろから備える必要があります。
わかってはいるけれども、一体どう考えて、どこからどのように準備をしたらいいのかよくわからない…。
そのような方におすすめなのが今回ご紹介する【いぬとわたしの防災ハンドブック】です。
- 防災についての勉強するのは初めて
- 防災を日常から考えたい
- 本を読むのは実は苦手
目次
いぬとわたしの防災ハンドブック(パルコ)
簡潔、シンプルに防災を広く解説
【いぬとわたしの防災ハンドブック】は、4章から構成されています。
第1章 いぬとわたしのために今日からできること
第2章 あなたの備えがいぬの命を守る
第3章 災害が起きた!そのとき、あなたはといぬは?
第4章 「いぬとわたしの防災」チェックリスト
いぬとわたしの防災ハンドブック
第1章 いぬとわたしのために今日からできること
災害時に備えた安全な室内作りと日頃の備えについての章です。
これまで防災の本をいくつか読んできましたが、災害対策の始まりが「ものを捨てる」という本はあまり記憶にありません。
防災というと、「グッズをそろえなければ」とものを増やす方向に走りがちです。
しかし、その前にはまず危険なもの、不要なものを取り除くというのは大事な視点ですよね。
改めて、防災というのは日頃の生活と地続きということが認識させられました。
第2章 あなたの備えがいぬの命を守る
災害時に犬が避難所で受け入れられるかどうかは、飼い主のしつけによって大きく差が出ます。
この章では、犬が他の避難者からも快く受け入れられるための健康管理やしつけについて説明されています。
第3章 災害が起きた!そのとき、あなたはといぬは?
第3章では、いよいよ実際の避難生活をシミュレーションしていきます。
災害発生時の非難やその方法注意点について説明されています。
第4章 「いぬとわたしの防災」チェックリスト
第1章から3章まで説明されてきた、注意ポイント、グッズなどがチェックリストで一覧となっています。
具体的なリストがあると、準備をするのに便利ですね。
巻末には「いざという時に役に立ついぬとわたしの避難手帳」というページがあります。
飼い主と犬3頭分の情報がそれぞれ書き込めるようになっています。
このページをコピーして書き込んだものを持ち歩いておくと安心ですね。
おすすめポイント① 防災を日常から説明
防災というとグッズなどに注目が集まりますが、【いぬとわたしの防災ハンドブック】では防災は日常からスタートしているというところにポイントが置かれています。
・飼い主としてどのような心構えが必要なのか
・どのような備えが必要なのか
防災という観点から日常を見直し、防災全体について飼い主自身に考えさせるような内容となっています。
おすすめポイント② 一つ一つのトピックが簡潔
トピックは、1ページもしくは2ページに収まるようになっています。
内容は簡潔、シンプル。
本を読むのが苦手な人、忙しくてまとまった読書時間がとれない人でも気軽に防災について学べます。
そのため、あっさりしていて物足りなく感じる人もいらっしゃるかもしれません。
この本を読んで自分の家庭で見直さなければいけないポイントが見つかった場合には、その問題についてより詳しく書いてある本を読んでみることがおすすめです。
例えば、犬の行動に問題があると分かった場合には、しつけの本を新たに読んでみるといいですね。
まとめ
【いぬとわたしの防災ハンドブック】、防災について考えるきっかけが欲しいという方向けの本となっています。
本のサイズは小さめで文章量も多くはないので、本が苦手でもさらっと読めるのではないでしょうか。