法律はお好きですか?
私はどうも苦手です。
仕事関係で必要な法律は仕方がないので一生懸命に読み込みますが、正直なところ好んでは読めません。
しかし、できるだけ関わりたくないと思ってしまうほど難解な法律の世界ですが、私たちの生活は法律のうえに成り立っています。
猫との暮らしもそれは同じ。
法律や制度などについて学んでおくことは、愛猫との楽しい毎日を守ることにつながります。
ですが、そうはわかっていも、やはり学ぶのにハードルが高いのが法律。
どのように勉強したらよいのか悩ましいところですが、そんな法律が苦手な猫好きさんの救世主ともいうべきハンドブックがあるのです。
その名も【ねこの法律とお金】。
早速どんな内容か、見ていきましょう!
- 猫に関係する法律を知りたい
- 猫との暮らしでトラブルを抱えている
- 猫を扱う仕事をしている
目次
ねこの法律とお金(廣済堂出版)
監修は、弁護士・司法書士の渋谷寛さんです。
民事関係全般に加え、ペット法学会で事務局長を務めるなど、動物が関係する法律問題についても精力的にお仕事をされています。
【ねこの法律とお金】の他にも、ご自身で書かれた著書や監修本を複数出版されています。
おすすめポイント① 事例がよくある問題・話題
【ねこの法律とお金】のポイントは、難解な法律を生活問題レベルにまで落とし込んでいるところです。
飼いはじめからお別れまで、どれも生活に密着したテーマばかりなので、ハードルが高い法律の世界が身近にすら感じられます。
法律的な解釈以外にもいろいろなアドバイスや情報があり、とても勉強になります。
読めば読むほど奥が深く、「ほぉ」、「へぇ~」と感嘆の声が出ること請け合いです。
また、法律と一口に言っても、トラブルごとに関連する法律は違います。
いざトラブルが起こり、法的にどうなのかを調べようとしても、どの法律が該当しているかわからずに途方に暮れてしまうものです。
ですから、「猫との暮らし」をキーワードに、このようにたくさんの法律についての知識が一冊にまとまっているのは実にありがたいですね。
おすすめポイント② 「Q&A」でわかりやすい
おすすめポイント③ 補足、コラム、資料も充実
【ねこの法律とお金】は、法律初心者さんに親切な作りの本となっています。
この本では、本文自体も分かりやすくかみ砕いて説明されていますが、更にページの下部に本文の補足があります。
関連する法律、用語、豆知識などが書かれていて、これが地味に便利。
この補足があるおかげで、知らない言葉を調べるためにページを行ったり来たりということをあまりせずに読み進むことができます。
章と章の間にある、「ニャンコラム」もおすすめ。
動物の権利、地域猫活動、動物福祉、トラブルの相談先など、猫に関する考えてみたい、知っておきたい話題となっています。
また巻末には、以下の3つの資料が原文で掲載されています。
猫の暮らしに密着した法律を解説
【ねこの法律とお金】は、6章から構成されています。
内容は以下のとおりです。
第1章 猫のいる日々の暮らしと法律
第2章 猫を取り巻くご近所トラブル
第3章 ペットサービス・獣医療トラブル
第4章 愛猫のお別れと手続き
第5章 愛猫のための「お金」と制度
第6章 ねこ六法 知っておきたい法律
ねこの法律とお金
第1章 猫のいる日々の暮らしと法律
第2章 猫を取り巻くご近所トラブル
第3章 ペットサービス・獣医療トラブル
第3章は、猫が利用するサービスで問題が起こったときについての章です。
ペットショップ、ペットホテル、動物病院など、猫の生活とは切っても切れないサービスでトラブルが起こるとツラいものです。
万が一トラブルが発生したときに泣き寝入りにならないように、しっかりと読みたいですね。
第4章 愛猫のお別れと手続き
第5章 愛猫のための「お金」と制度
第5章は、お金にまつわる法律についての章です。
生涯必要経費やペット保険から、「猫に遺産を残したい」という高齢化社会ならでは問題まで、お金についての問題が幅広く扱われています。
猫を最期までしっかりと世話をするにはお金の問題は避けて通ることはできないので、全猫飼い必読とも言えるでしょう。
個人的には「猫に養育費はあるか?」、「猫のための遺言書」など、知らないことがたくさんあって、大変勉強になりました。
第6章 ねこ六法 知っておきたい法律
第6章は、猫と暮らすうえで知っておきたい法律のポイントをまとめた章です。
以下の法律について、説明されています。
まとめ
トラブルはいつどこで起こってもおかしくはないものです。
その際に法的な知識があるのとないのでは、大きく差が出てしまいかねません。
問題が起こってから慌てふためかないよう、日ごろから法律を勉強するのに【ねこの法律とお金】はピッタリの本です。
猫と暮らす人はもちろん、仕事などで猫に関わる人にも、「転ばぬ先の杖」としておすすめします。