
なんだか生きづらさを感じるこの時代。誰しもが何かしらに悩みをもって暮らしています。
そんなわたし達にちょっとした生きるヒントを与えてくれるのが、今回紹介する『 あなたにゴリラを処方します。悩みがちょっと軽くなる動物の読み薬 』です。早速どんな本なのか見ていきましょう!
- ちょっとだけ生きづらさを感じている人
- 人生の新しい視点を得たい人
- 動物の雑学を学びたい人
あなたにゴリラを処方します。悩みがちょっと軽くなる動物の読み薬(エムディエヌコーポレーション)
著者はどんな人?
上野動物園で勤務された後、国内外のフィールドワークや研究を含めて、400種類以上の野生動物の生態研究や飼育方法を修得された、野生動物のプロフェッショナルです。
感想
『 あなたにゴリラを処方します。悩みがちょっと軽くなる動物の読み薬 』という、長くてユニークなタイトルがまず目を引きますよね。
この本は、人間が抱えている誰にも言えない悩みに対して、「ところで、動物たちはどうしているんだろう?」という視点から、処方箋に例えて生態を紹介している本です。
読んでいただけるとわかるのですが、厳密にはまったくお悩み解決になっていないものもたくさんあるのですが、それはご愛敬。
私は一応、獣医師なのですが、お恥ずかしながらまったく知らなかった動物の生態も多く、へぇ~、へぇ~の連続で、つい夢中になって読んでしまいました。
哺乳類だけではなく、鳥類や昆虫の関する内容もあり、「そうなんだ!」と目から鱗の知識が満載で、読むと、つい人に知識を披露たくなってしまうことでしょう。
ゴリラも身長で悩んでるとか、ペンギンの口が臭いとか、 私も本を読んだ当日、家族についしゃべりたくなってしまったものです。
動物の生態を書いた本は、一般的には淡々とした内容になりがちなのですが、新宅先生の博識さとユーモラスな文章で飽きることなく読めてしまいます。
新宅先生ご自身も、「はじめに」の中で「新手の動物エッセイとも言えるかもしれません」と書かれている通り、堅苦しくないですし、自分の興味のあるところから読めるのがいいですね。
きのしたちひろさんによるイラストも、とても可愛らしくて、これを見ているだけでも心が和む感じがします。
動物ネタなので興味を持つお子さんも多いかもしれませんが、意外や意外、オトナ向けのネタも多いので、大人は楽しく読んでも、もしかすると小さなお子さんは読むのをちょっと控えたほうがいいかもしれません。
まとめ
『 あなたにゴリラを処方します。悩みがちょっと軽くなる動物の読み薬 』は、可愛いイラストにほっこりしながら、動物の知識や小ネタが学べる本です。
ご興味のある方は、手にとってみてはいかがでしょうか?