ペットがいると切っても切れないのが掃除との縁。
私はアレルギー持ちで、ほこりを溜めてしまうと洟が垂れたり、咳が出たりと体調にも影響してしまうため、掃除は必須です。
しかし、元来ズボラでなまけものなので、掃除はどうにも面倒くさい。
だが、やらねばならない。
このジレンマで長年悩んできたのですが、心理学などを学ぶうちに少しずつ掃除に対しての取り組みが変わってきました。
やる気がなくても大丈夫!?
「掃除をしなくてはいけないのはわかってはいるけれど面倒くさい」
「今日掃除をしなくても命にかかわるわけでもないし」
「疲れているから掃除はまた今度」
掃除をしない言い訳は、あっという間に浮かびます。掃除はできればやりたくないものです。
やる気が出るのを待っていると、見るも無残な汚部屋になってしまう。
そうなるとさらに掃除するのが想像するだけで億劫になり、また見なかったふりをする。
完全に悪循環です。
そう、問題なのは、いつ訪れるかわからない「やる気」です。
このやる気をうまく扱うことができれば、悪循環から脱出することができます。
では、いったい「やる気」はどうやったら起きるのでしょうか。
矛盾するようですが、やる気を起こすためにはまずは作業に少しでもとりかかり、体を動かすことが必要なのです。
ここでのポイントは大きなやる気を出す必要はなく、少しでいいのでとりかかること。
私の場合は、「雑巾がけ」が面倒くさい掃除だったのですが、「雑巾を使って、洗面所の鏡を拭くだけ」という小さな作業からはじめました。
「作業興奮」を生み出す
雑巾で鏡を拭くというとても簡単な作業で実際に手や体を動かすと、不思議なことにやる気が湧いてきて、鏡だけではなく、あちこちを拭きたくなってきます。
これは体を動かすことにより、「作業興奮」という状態になるからです。
人間は体を動かすと、脳からドーパミンという「やる気」を出すホルモンが分泌されるようになっています。
とりあえず簡単なこと、単純なことをまずやってみると、いつのまにかやる気が出て、「作業興奮」という状態に入るというわけです。
こうなってしまえば、こちらのもの。
やる気が高まると集中力が増し、気がつけば家中のいろんなところを掃除したくなる状態になります。
つまり、大事なのはやる気が出るのを待つのではなく、やる気が出るように「とりあえずはじめる」ということ。
そのためには、ストレスにならない小さなことから手を付けるのが肝心というわけです。
掃除で幸福になれる
しかも、嬉しいことに掃除すると、幸福になれるらしいのです。
運動をすると、BDNF(脳由来神経栄養因子)とよばれる物質が分泌され、脳の成長が促されることにより、認知能力や思考能力、幸福感を得られる健全な能力が保たれます。
この運動というのは、いわゆるエクササイズはもちろんのこと、掃除のような家事でもOK。
とにかく体を動かすことが脳の働きと結びついていて、幸せに導いてくれるというわけですね。
掃除をすることで部屋がきれいになり、幸せな気分になれるのならば一石二鳥。こんなにいいことはありません。
まとめ
私はいまだに掃除は好きではありません。
しかし、心理学的なコツを知ってから雑巾がけを続けられるようになってきて、今まで見ないふりをしていた部分も少しずつきれいになり、「もしかしたら掃除って面白いのかも」と思えるようになりつつあります。
ペットのためにも自分のためにも楽しく掃除を続けたいと思います。