私は、趣味の本から仕事関連の本をひっくるめて、年間平均200~300冊程度の本を読んでいます。
読むこと自体が楽しいのはもちろんですが、それ以上に学ぶためのツールとして読書には魅力がたくさんあるからです。
今回は、本を使っての学びの魅力について語っていきたいと思います。
目次
理由① コスパがいい
なんといっても、本の魅力はコスパのよさ。
というと、本に興味がない方からは、「え、本って結構な値段がするんですけれど」という声が聞こえてきそうです。
ですが、よく考えてみてください。
著者がこれまでの人生で経験してきたものの集大成が本なのです。
著者と同じような経験をし、情報を収集し、それらをまとめるなんていうことを本の値段でできるでしょうか。
人生をかけたものをあのお値段で提供してくれていると思うと、いかにコストパフォーマンスがよいかがわかると思います。
理由② 情報が精査されている
ドラマが話題となり注目された、「校閲」という言葉を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「校閲」とは、粗削りな文章を出版にふさわしい状態に整えることです。
文章の一貫性、スタイル、フォーマットを整理する作業や、内容の正確さを確認する作業も含まれます。
きちんとした出版社から出された本であれば、校閲作業を経て、たくさんの人の目を通っているので、内容はある程度精査されおり、信頼性が高いといえるでしょう。
理由③ たくさんの専門家に触れ合える
専門家から話を直接聞こうとするのは、労力的、金銭的にもなかなか難しいものです。
その道のプロが身近にいるとも限りません。
ましてや、何人もとなるとさすがにキビシイですよね。
そこで登場するのが、本です。
本であれば、自分が知りたい分野の複数の専門家にアプローチすることができます。
近年は獣医師向けだけではなく、一般飼い主向けの本も専門医が執筆している本が増えています。
一冊だけでは知識の偏りがある可能性もあるため、同じ分野で著者が違うものを読んでみるのがおすすめです。
理由④ いつでも学べる
本は、開けばいつでもあなたの疑問に答えてくれます。
たとえそれが、早朝でも夜中でも、家事の合間、散歩に行く前の5分、10分でもOKです。
学びたいときが学びのときです。
疑問、質問を本に投げかけてみましょう。
本は時間にかかわらず、あなたの期待にいつでも応えてくれるパートナーなのです。
理由⑤ 何度でも嫌がられない
動物病院で同じ質問を何度もすることは気持ち的に難しいことはありませんか?
もちろん、獣医師や動物看護師の話がわかりづらいときは遠慮することなく、わかるまで聞いてください。
しかし、そうはいっても、やはり何度も質問をするのは憚られることもあるでしょう。
そのようなときに強い味方になるのが、本です。
本は何度聞かれても、イライラしたり、途中で怒ったりしません。
時間の制約もありません。
気長にあなたが理解できるまで付き合ってくれる、心やさしい存在なのです。
ほかの手段は?
勉強の手段には、本のほかにも、このようなものがあります。
・勉強会・セミナー・学会などの実践対面式
・YouTubeやブログのようなインターネット上の情報
勉強会・セミナー・学会などの対面式では、専門家から直接話を聞くことができる貴重なチャンスではありますが、このような機会はいつでもあるわけではありません。
このコロナ禍では開催も難しくなっています。
住まいによっては希望のものが身近にはなく、遠方でしか開催されていないというケースもあります。
また、参加費用やそこまでの交通費がそこそこすることが多いのも悩ましいところです。
一方のYouTubeやブログも便利ではありますが、だれもが投稿できるシステム上、いろいろなレベルの知識が混ざっています。
科学的に根拠のある情報かどうかの判別も難しいので、利用する場合には誰が投稿しているのかに注意をしましょう。
注意点 情報が古くなる
本に限ったことではありませんが、科学の進歩によりそれまで常識とされていたことが実は誤りだったり、新たな知見が出てくるということがあります。
小説、エッセイのような文学的な内容であれば、昔のものも古典として重宝されるのですが、科学的情報がベースとなっている本はそうはいきません。
ですから、かなり昔の本は知識として時代遅れになっている可能性もありますので注意が必要です。
なるべく新しい本を読み、知識のアップデートをし続けることが大切ですね。