医療コーディネーターという職業をご存じでしょうか。
医療コーディネーターは、医療者と患者さんのあいだに立ち、中立的な立場で患者さんやそのご家族をサポートする医療の専門家です。
・医師がすすめる治療は正しいのだろうか
・他にいい病院があるのではないだろうか
・自分の思いが医師に伝わらないまま進めてよいのだろうか
医療コーディネーターはこのような不安や悩みに耳を傾け、「なぜそのように思うのか」、その問題の所在を明らかにします。
そしてその解決法をさまざまな角度から提案し、最終的に患者さんが納得いく意思決定ができるように支援します。
ひとの医療と同じように、動物医療の世界にも高度化の波が押し寄せています。
病気に対する検査の種類が増え、さまざまな治療が可能となりました。
その結果、病気や治療に対する考え方は、より複雑になってきています。
治療の選択肢が増えることは、ペットだけでなく飼い主さんにとっても朗報です。
しかしそれに伴い、治療の選択に対する飼い主さんの悩みや不安、葛藤が大きくなっています。
獣医師をはじめとした動物病院スタッフが飼い主さんとゆっくり向き合うことができれば一番よいのですが、時間や人材には限りがあり、動物病院での支援が十分とはいえない場合もあります。
そのようなときに、動物病院と飼い主さんのあいだに立ち、飼い主さんが納得できる医療を選択できるようサポートするのが動物医療コーディネーターです。
動物医療コーディネーターの特徴
動物医療コーディネーターは、獣医療の専門的知識を活用し、第三者の専門家としてさまざまな医療相談に対応します。
病気や症状、治療法、獣医師からの説明(インフォームドコンセント)の同席、セカンドオピニオンなど、飼い主さんが安心・納得して動物の治療に取り組むために支援をします。
中立的な立場で仲介、交渉をするスペシャリスト
動物医療コーディネーターが飼い主さんをしっかりサポートすることで、動物病院スタッフとのコミュニケーションがとりやすくなります。
「あれも聞いておけばよかった」、「これはどういう意味だったのだろう」がなくなります。
獣医療専門知識を活用して情報の提供
獣医療専門知識を活用して、情報やアドバイスの提供をします。
代弁者として動物病院との調整
飼い主さんの代弁者となり、孤独な闘病にならないようサポートいたします。